ミャンマーおける韓国の存在感は大きい
日本が関係構築への努力を続けているミャンマーで、韓国の存在感が大きくなっている。
海外からの投資によって経済成長を実現しようとするスー・チー氏にとっては、中国への極端な依存を牽制するには、欧米や日本、韓国からの投資が欠かせない。
その中、文在寅大統領は2019年のミャンマー訪問の際、ミャンマーへの投資拡大を明言した。
ミャンマーでは日本や欧米企業の投資は進んでおらず、韓国企業の進出余地があるとみられており、
ベトナムにおいて日本に先んじて投資を拡大し、同国を「韓国経済のドライバー」へと成長させた経験をミャンマーでも再現しようとしている。
事実、ミャンマー国内では「日本企業は調整時間が長く、投資が進まない」と言われており、韓国への期待は大きい。
今回は
ミャンマーでスピード感を持って投資を進める韓国について
その背景や理由を分析していきたい。
イオンに入社後、店舗営業、本社スタッフを経験。
その後、駐在員として香港、マレーシア、ベトナム、ミャンマーにトータルで12年滞在。
各国で商品部や新規合弁事業の管理担当を歴任。
現在は独立、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに居を構え、新規事業の準備中。
ミャンマーに積極的に関与する韓国

2013年、韓国のサムスン電子が、電力供給の不安定さを理由にミャンマーへの投資を見送った。
韓国はそれからしばらくの間、ミャンマーへの投資は消極的であったが、2019年の文在寅大統領による公式訪問後は積極的な投資姿勢が際立っている。
以下NNAによる報道による直近の韓国の動きである
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韓国2銀行の現法、1月にも営業開始へ
韓国のKB国民銀行と中小企業銀行(IBK)がミャンマーで、月内にも現地法人を通した営業を開始する見通しだ。両行は昨年4月、ミャンマー中央銀行から現法開設の仮認可を取得していた。ミャンマー・タイムズ(電子版)などが伝えた。
2021年1月6日 NNA ASIAアジア経済ニュース
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【韓流新時代】ソフトも余念ない新南方政策 投資と両輪、若者にスターの夢
「韓流」人気は、韓国企業が投資攻勢を強める東南アジア諸国連合(ASEAN)の後発新興国でも高まっている。ミャンマーでは10月、新型コロナウイルスの影響で国をまたぐ往来が厳しく制限される中、ミャンマー人のボーイズグループが同国でガス田開発などを進めるポスコグループの資金援助で訪韓した。韓国の新南方政策は、ソフト面でも余念がない。
2020年12月23日 NNA ASIAアジア経済ニュース
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韓国工業団地、1月から区画リース契約開始
ミャンマー最大都市ヤンゴン北郊で開発が進む、韓国ミャンマー工業団地(KMIC)の区画リース契約の申請受け付けが2021年1月20日から開始される。開発を担う合弁会社が15日までに公式サイトで概要を公表した。
2020年12月16日 NNA ASIAアジア経済ニュース
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政府、韓国製トラクターを長期ローンで販売
ミャンマー政府は、韓国製トラクターを長期ローンで販売する方針だ。ミャンマー・タイムズ(電子版)が18日伝えた。 農業・畜産・かんがい省の協同組合局が550台のトラクターを販売する。このトラクターは、同局が韓国から仕入れて農家などに売ってきた農機の在庫だ。
2020年11月20日 NNA ASIAアジア経済ニュース
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いずれの記事からも、韓国企業がミャンマーに対して積極的に投資を拡大している姿勢が読み取れる。
韓国が積極的にミャンマーに投資する理由は?

韓国経済の現状について、様々な専門家が分析しているが
現在の韓国経済は
- 中国が頼みの綱である経済
- 極めて高い輸出依存
- 外国人株主が支配するサムスンなど大企業
の3点で言い表せる。
平たく言えば、中国が倒れれば韓国も同時に倒れる。
現在の米中の貿易戦争はバイデン大統領になっても続くと予測され、中国からのドルの流出は止まらない。
また、今は中国が隠し通している2018年からの不動産価格の下落も限界に近づき、中国経済は韓国経済を支えている場合ではなくなることは明らかである。
そうなれば、中国頼みの韓国経済は一気に瓦解する。
その中、韓国にとってミャンマーはベトナムと並び、経済成長をささえる投資先の有力候補である。
現状は電力やインフラ整備が不安定であるため、ベトナムの後塵を拝する形となっているが、
今後、インフラ投資が進みサムスンなどの韓国企業がミャンマーでの製造を進めていける環境が整えば、一気に情勢は変わる。

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本日も最後までお読みいただきまして有難うございました。
MASA


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