ミャンマーの民族と文化・風習

ミャンマー

こんにちはMASAです。

ミャンマーは8部族、135の民族から構成されている。

そして各民族は、各州の中で独自の文化・風習を営んでいる。

今回は、この多様な民族と文化・風習について

「祭」と「舞踊」という切り口でスポットを当ててみたい。

今後、ミャンマーで活動される方には重要な情報のひとつとなる。

自己紹介

大手小売業イオンに入社後、店舗営業、本社スタッフを経験。

その後、駐在員として香港、マレーシア、ベトナム、ミャンマーにトータルで12年滞在。

各国で商品部や新規合弁事業の管理担当を歴任。

現在は独立、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに居を構え、新規事業の準備中。

多民族国家ミャンマー

ミャンマーは主にビルマ族が多く居住する7つの地方域とビルマ族以外の少数民族が多く居住する7つの州に分かれる。

そこに、8部族、135の民族が暮らす文字通り多様性の国だ。

私が2016年に初めてミャンマーに赴任し、最初に職場のメンバーに挨拶をした時のことだが、「ミャンマーは本当に色々な顔であふれているなぁ」と心中でつぶやいていた。

すでに香港、マレーシア、ベトナムを経験しており、違う国の方々と仕事をすることに何の抵抗もなかったのだが、ミャンマーの多様性には驚いた。

日本の近所のおじさんに近い方、インド系の方、中国系の方、タイ系の方、そしてこの割合が一番多いと思うのだが、“その多様な要素を併せ持った方”。

本当にアジアからインド、一部の中東まで様々な要素が混じり合っている印象であった。

ミャンマーの多様な風土

その多様な民族が多様な文化・風習を営んでいる。

その多様性は間違いなくミャンマーの魅力の一つだが、民族間の対立構造は独立以降の恒常的な課題でもある。段階的には融和には向かっているものの、少数武装勢力と国軍の衝突・緊張関係は現在でも存在しているのも事実だ。

この多様な文化はそれぞれの地域が持つ風土からもたらされている。

例えば標高が高いシャン州のインレー湖周辺では蓮の糸(蓮の茎から作られる糸)から作られる織物が有名である。ちなみに、熱帯気候のミャンマーにおいて、高原を擁するシャン州は気温が10℃ぐらいまで下がり、様々な野菜作りでも有名な地域である。

また世界遺産バガンでは伝統工芸の漆器作りが盛んと聞いている。

このように、多様な気候・風土を持つミャンマーの各民族は独自の文化を営み、その中から様々な「祭」を受け継いできた。

ミャンマーの祭

水祭(ミャンマー全土)

ミャンマー暦で新年(新暦4月)に水祭り(ミャンマー語でティンジャン)が行われる。

ミャンマー中に大小さまざまなステージが設けられるとともに、道路をいく車や歩行者に大量の水をかけて大騒ぎをするものだ。通りでは水鉄砲やバケツで通行人に問答無用で水をかけてくる。

※スーパーの売れ筋として小型バケツや水鉄砲に加え、携帯用の首からかけるビニール製の防水ホルダーがある。

ミャンマー人はもちろん、外国人や観光客も水をかけあって一緒に楽しく遊ぶ祭りで、街中に笑いと音楽があふれる。

水をかける理由は悩みや悪行を洗い流し、新しい年は水のように清らかで澄んだ生活を迎えるための仏教上の教えがあるとのことだ。

灯明祭

ミャンマー暦の8月(新暦11月)の満月の日は灯明祭(ミャンマー語でダサウンモンボエー)と呼ばれ、タウンジーでは住民が木の形にしたお供えものをお坊さんへ捧げる。

お坊さんはお金に触ることを禁じられているため、お金を木や象の形にしてお渡しするものだ。

また、午前中には鶏や魚、象の形にした気球を空に上げる。最もきれいな気球には賞があたえられる。

夜も火の気球を上げ、コンテストも再度開催される。

同じ日に仏像に着せる袈裟(けさ)のコンテストが各地で行われる。

これは、シッタルダ太子が出家をしたときに、夫人が一晩で着用する袈裟を織りあげたことに由来するそうだ。

カチン州のカチンマノー祭

ミャンマー北部のカチン州で、毎年1月に戦勝を祝うマノー祭がおこなわれる。

※1月10日はカチン州の日でその前日に実施される。

ナーガ祭

ミャンマー国境上に沿うナーガ丘陵一帯に暮らすモンゴロイド系の民族であるナーガ族は新年にあたる1月14、15日に祭を実施する。

朝夕にドラムを大きく打ち鳴らす独特の踊りやたき火を行うともに、伝統的なスポーツ競技や祝いの集会を行い、焼肉と特産の酒をふるまう。

マンダレー地方域バガンのアーナンダ寺院祭

ミャンマー暦の10月(新暦1月)にバガンのアーナンダ寺院祭りが行われる。

アーナンダ寺院は11世紀、チャンシッター王が建設した建物で、バガン遺跡のなかで最も美しいパゴダの1つとして有名だ。

バガンのパゴダ祭りは23日間行われ、その中で一番華やかだと言われているのがこのアーナンダ寺院祭だ。

始まる3日前に村から人々が牛車で来て、寺院の境内に露天を開き、祭りが終るまでとても賑う。

ファウンドーウーパゴダの祭

10月の3日~20日に行われるシャン州インレー湖にあるファウンドーウーパゴダの祭りはミャンマーだけではなく近隣諸国からお参りに来る賑やかな祭りだ。

このファウンドーウーパゴダには不思議なパワーがあると信じられている、金箔を厚く貼られた球体の仏像5基が祀られている

祭りの初日に伝説の鳥カラウェイを模した黄金の船に4基の仏像を載せてインレー湖周辺の村々を巡る。

マンダレーの象のダンス祭り

マンダレー南方にあるチャウセでは、竹と紙でつくられた象の中にいる二人の男性がリズムに合わせて踊り、象の動きをまねる「象のダンス」祭りがおこなわれる。

ドバッと呼ばれる楽器とともに踊りながら村の中を練り歩く。

この祭りにはチャウセの近隣のみだけではなく、遠方からの人で賑わう。

ミャンマーの伝統舞踊

ミャンマーの舞踊に見られる動きや姿勢の型は、それぞれの地域・州の特徴的なものだ。

音楽に合わせた舞踊表現は地元のパゴダ祭りに欠かせないものである。

その昔、都市の開発や戦争開始まで、王室の行事は踊りで始まり、踊りで終ったといわれる。

今日でも結婚式やパゴダ祭り、セレモニーなどに踊りは欠かせない。

あらゆる祝いの席で重要な役割を演じている。

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【参考】

カイン州、伝統舞踊の無形遺産登録を目指す

NNAASIAアジア経済ニュース2021年1月26日

ミャンマー東部のカイン州(旧カレン州)政府は、同州の少数民族カレン族の伝統舞踊「ドン」(DonYeinDance)を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録申請する準備を整えたと発表した。国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーが24日伝えた。

カイン州、伝統舞踊の無形遺産登録を目指す - NNA ASIA・ミャンマー・社会
ミャンマー東部のカイン州(旧カレン州)政府は、同州の少数民族カレン族の伝統舞踊「ドン」(Don Yein Dance)を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺……

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微笑と舞踊の国、ミャンマーがあなたを待っている

ミャンマーは、タイに負けない微笑の国である。

タイとは違う、ややはにかみにも近い奥ゆかしい笑顔で私たちを癒してくれる。

また、ミャンマーは踊りの国でもある。

それぞれの民族が、その民族特有の踊りを持っていて、それを誇りとして、学校の授業でも履修されることも多い。そしてそれは、各地域の宗教、パゴダと深く結びついているのだ。

微笑と舞踊の国、ミャンマーが、あなたが訪れる日を待ちわびている。

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【参考図書】

■物語ビルマの歴史-王朝時代から現代まで(中公新書)

根本敬(著)出版社:中央公論新社発売日:2014/1/24

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本日も最後までお読みいただきました有難うございました。

MASA

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