今回は
ミャンマー人のもっている素晴らしい気質である
寄付文化についてみていく。
これからミャンマーでビジネスをする人は必見だ。
大手小売業イオンに入社後、店舗営業、本社スタッフを経験。
その後、駐在員として香港、マレーシア、ベトナム、ミャンマーにトータルで12年滞在。
各国で商品部や新規合弁事業の管理担当を歴任。
現在は独立、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに居を構え、新規事業の準備中。
ミャンマーの寄付文化

近年、日本でも寄付は身近なものになった。
地震や豪雨の災害時にテレビ放送やインターネット情報から、手軽に少額でもできるようになった。
英国団体「チャリティーエイド財団」の調査で2015年の寄付世界第1位はミャンマーとのこと。
※金額ではなく、寄付をする人の割合や意識の高さについての調査
その後に米国やカナダ、アイルランドなどの先進国が続く。
豊かな先進国を抑えて、国の基準による貧困層の割合が人口全体の3割を超えているミャンマーが2年連続、寄付の実行率で世界一になったのはなぜなのか。
日本は衆生救済を目的とし、修行により悟りを開いていないが、お経を唱えるなどの仏道に励む立場を重視した「大乗仏教」の国である。
一方ミャンマーは現存する最古の仏教の宗派である上座部仏教の国であり、日本の仏教と考え方が異なる。
ミャンマーでは一般の人々の間でも、出家や修行が浸透している。
出家も一生のうちに1度(男性は2度)は行うことが求められる。
上座部仏教の教えは「修行を積んだ者が救われる」というもので、修行や出家を通じて救済を求める。
上座部仏教の中心的な教えに
- 現世・来世に幸福をもたらすもとになる善行である「功徳」積むこと
- 進んで金品を寄付・施捨する「喜捨」などがある。
現世でどれだけの徳をつめるかが重要で、貧富に関係なくできる限りの寄付をする。
ミャンマーは、昨年9月から1日当たりのコロナの新規感染者数が1,000人を超える日が続く。
日本と比べても、同国の状況は医療体制などを考えると、さらに深刻である。
NNAの報道によると、コロナ禍により家計収入がなんと約47%減り4割弱の人が失業状態だという。
その中で、ミャンマーでは、コロナのワクチン購入に充てる政府の基金に国民からたくさんの寄付が贈られているという。
これこそ、貧しくとも、お金に困っていようとも、お互いに助け合うミャンマー人の真骨頂である。
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【参考記事2本】
ワクチン購入に寄付続々、助け合いのミャンマー
【ヤンゴン共同=斎藤真美】新型コロナウイルス感染症が拡大するミャンマーで、コロナのワクチン購入に充てる政府の基金が発足した。政府の資金だけでは不十分なことから、国民からの寄付も元手となる。同国は敬虔な仏教徒が多く、寄付による助け合い精神が根付く。
NNA ASIA アジア経済ニュース2021年1月25日
家計収入47%減、コロナ禍 4割弱が失業状態=政府調べ
NNA ASIA アジア経済ニュース2021年1月26日
新型コロナウイルス感染症の影響で、ミャンマーの家計収入が急減している。計画・財務・工業省中央統計局(CSO)が2020年9~10月に実施した調査によれば、全国の世帯の家計収入は、19年と比較して平均で46.5%減少した。
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私の体験からみるミャンマーの寄付文化

2019年に、ミャンマーでも地方で豪雨被害が相次ぎ、同国で食品スーパーやマイクロファイナンス事業などを営む現地のイオン各社も、日本のイオン1%クラブとマッチング形式にて寄付を実施した。
その際、店頭で一般のミャンマー人のお客さまにも寄付をお願いした。
私も部下に混じって、両手でミャンマーの寄付など使われる銀の入れ物を持ち、ミャンマー語で「寄付お願いします」と書いたパネルのところで、声を張り上げてお願いした。
予定は3時間ほどの滞在であったが、わずか2時間で入れ物が寄付金で一杯になってしまった。
ヤンゴン南部の郊外にある、所得はミドルロアーを中心とする商圏の店であったが、家族連れを中心に次から次へと協力をしてくれた。
ご両親から寄付のお金を渡された子供さんが、恥ずかしそうに寄付をしてくれる姿が印象的だった。
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【参考】
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ミャンマーは世界一慈悲深い国である。

ヤンゴンの街中では貧困によってお腹をすかし、苦しんでいる人がほとんど見られない。
それは、お寺に駆け込めば、食べるものを支給してくれたり
困っていると周りの人たちが助けてくれからだ。
私はこの素晴らしい「助け合いの精神」を持つミャンマー人を愛している。
そして今、コロナや政治的な混乱で苦しんでいる友人たちが経済発展を成し遂げ、幸せになってくれることを心より願っている。
【参考図書】
■新聞では書かない、ミャンマーに世界が押し寄せる30の理由 (講談社+α新書) Kindle版
松下英樹 (著) 出版社 : 講談社 発売日 : 2013/7/22
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本日も最後までお読みいただきまして有難うございました。
MASA


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