ミャンマービジネスBLOG
ミャンマでは2015年11月に民政後の初めての総選挙で圧勝した国民民主連盟(National League for Democracy、以下NLD)が政権を握り、アウン・サン・スー・チー氏が国家顧問に就任してから4年以上が月日が経過しました。
小生はその歴史的転換期の2016年8月に駐在員としてヤンゴンに着任新しく設立した現地ローカル企業との合弁会社のメンバーとして事業運営に携わってまいりました。

自己紹介
還暦前の59歳、男性、妻と長男の3人家族
約4年間のミャンマー勤務を経て、この5月に35年務めた大手流通企業を58歳で退社、引き続きミャンマーで働く道を選びました。
私はヤンゴン、妻は長野、子供は金沢と核家族3人で3世帯を構成しています。
この状況のなか、ミャンマーで引き続き働くことについて「いいよ」と言ってくれた妻には本当に心から感謝してます。
このBLOGで書いていきたいこと
これからの第2の人生の母艦としてこのBLOGを立ち上げ
- ミャンマーでのビジネス情報
- ミャンマーの生活情報
- 日々の生活の徒然日記
についてヤンゴンからのリポートしていければと考えております。
アジア最後のフロンティアであるミャンマーはビジネスチャンスであふれています!

ヤンゴンの店頭にお買い物に来られているお客さまは4年前と比べて大きく変化しました。
- 毛染めされている若い女性の数が増えました。
- 若い女性のファション傾向も民族衣装のロンジー主流から、デニムパンツ、ミニスカートなど多様化しました。
- 家具や寝具などホームファション関連商品もコーディネートで購入されるお客さまが増えたように思います。
- 自ら運転し、お車で来店される女性のお客さまも増えました。
などなど
日系大手小売業に35年務めた経験から、上記①~④は先に経済発展を成し遂げた他のアセアン諸国でも起こった変化です。
※上記については、今後このBLOG内で詳しくお伝えしていければと存じます。
しかしながら「ビジネスチャンスはいいけれど、当面はコロナのマイナス影響は大丈夫?」という声が聞こえてきそうです。
以下の2つの報道はコロナ禍に見舞われた現在のミャンマーの経済状況を映し出しています。
・ミャンマー労働組合総連合のピョー・サンダー・ソー副事務総長によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりミャンマー国内で20万人が失業し、そのうち復職できたのは10%程度。(7Day Daily)
・世界銀行が6月8日に公表した「世界経済見通し」によるとミャンマーの2020年の経済成長率は当初予想の6.4%から1.5%に下方修正された。ミャンマーの成長率はベトナムの2.8%に次いでアセアン10か国中2位に位置している。(同7Day Daily)
このように、ミャンマーも日本や欧米と同様、新型コロナ禍による経済打撃を受けているのは事実です。
けれども、私は実際にミャンマーで生活していて、意外に早くミャンマー経済は成長軌道に戻るのではないかと感じています。
理由は
- アフタコロナにおいて、中国が対欧米日本に対して「世界の工場としての果たしていた役割」の転換、平たく言えば中国からミャンマーへの生産シフトが必ず起こります。(ベトナムという強力なライバルへの対策は必要ですが、、、)
→中国紡績工業連合会によると、2018年の中国の繊維・アパレル製品輸出額は2767億3000万ドル(約29兆8800億円)で、世界全体の35%超を占えており、仮にその3%がミャンマーにシフトするだけで衣料品輸出額は昨年比約180%の伸び(ミャンマー商務省によるとミャンマーにおける2018年年度のアパレル製品の輸出額は約46億米ドル(約5,000億円))となります。
- ヤンゴンを中心にインフラ整備はこれからです。(中国や日本政府等からの投資をいかに巧みに引き出すかが鍵ではありますが、、、)
- ミャンマーは マラッカ海峡を経由せずに中近東・アフリカ等への物を運ぶ拠点としての地理的条件を有し
- 有力製造メーカーの生産拠点となる可能性が高い。
加えて、ミャンマー最大都市ヤンゴンの労働環境をみる限り失業率は、飲食・サービス業の閉店・営業停止等により2019年の1.58 %より悪化していると考えられます。
先進諸国同様、ミャンマーでも成長軌道圏に戻って行くには時間がかかるのではないかとの意見も多く聞かれます。
しかしながら、ミャンマーは経済発展のスタート時点に立ったばかりでありコロナ後の回復曲線が日本や欧米と同じカーブを描くとは考えにくいのです。
アフターコロナの中国経済減速の影響を受けるのでは?
中国のミャンマーへの投資拡大路線は変わらないと考えます。
というのも、習近平国家主席は2020年初めての外遊先を、中国の国家主席としてして19年ぶりの訪問となるミャンマーに選びました。
この訪問には、インフラ整備などでミャンマーの発展につなげ、巨大経済圏「一帯一路」構想を東南アジアで推進したいという思惑があり、中国にとって約2千キロも国境を接し、インド洋に面したミャンマーは地政学的に重要です。(朝日新聞 2020年1月18日)
事実、中国は雲南省の瑞麗とインド洋に面したラカイン州のチャオピューを結ぶ原油や天然ガスのパイプライン(中東からの原油や天然ガスを輸入するルートを確保)や雲南省の瑞麗とミャンマーのムセをつなぐ国境輸送等ミャンマーへの関与を強めています。
選挙や政策の影響を受けないのか?
今年11月に予定されている総選挙予測やNLD政権の評価をするのは差し控えますがヤンゴンを中心にNLDへの支持はなお厚く、個人的には第1党維持は間違いないと考えます。
70万人が難民になっている少数派イスラム教徒ロヒンギャ問題でも、国際社会が厳しい視線を送る中で「自国の問題。自分たちで解決する」と強気の姿勢を崩さないスーチー氏に国内の支持はむしろ強まっています。(朝日新聞 2019年11月30日)
実際、周りのミャンマー人からのスーチー氏に寄せる熱い期待は普段の会話からもひしひし伝わってきます。
2050年まで人口拡大が続き、経済発展が見込まれます。
The Daily Elevenの報道によると 2020年4月1日現在のミャンマーの推定総人口は5,458万人で2014年の国勢調査では5,147万人と比較すると、この5年間で300万人以上の人口が増加したことになります。
また、「生産年齢人口(15歳以上65歳未満)/従属人口(15 歳未満と65 歳以上の合計)の総数が 2 倍以上」という人口ボーナス期間が2050年まで続くと言われています。
このように豊富な労働力のもとで個人消費が活発化し、経済が拡大が見込まれるものと考えます。
この5,400万人超の人口による内需の成長に期待した外国投資も加速すると予想されます。
皆さんも人口動態が経済に与えるプラスの影響については異論はないと思います。
実際に、ティラワ経済特区には、ミャンマーヤクルトのようにミャンマー国内での販売拡大を狙った投資も活発に行われています。
個人的には、アフタコロナの2021年以降は年平均成長率は前年比7%以上を維持するのではないかと予想しています。
ITを活かしたビジネスモデルが展開できます。

ミャンマー・タイムズの2019年10月の報道によるとミャンマーのEC(電子商取引)サイト「ショップドットコム・ミャンマー(shop.com.mm)」は昨年比で10倍近くの成長率を達成したとのことです。
その他、私の周りでも、最新のECビジネスモデルで起業する企業が出始めています。
ヤンゴンで見ると、携帯電話の普及率はほぼ100%に近く、一人2台携帯を持っている人も決して珍しくありません。
ビジネス、プライベートを問わず、日常のコミュニケーションはSNS(特にFacebookとViberが人気)で完結することがほとんどです。
この状況下、ヤンゴンを中心にITを活かしたビジネスモデル展開のチャンスが数多く存在します。
しかし、ヤンゴンとマンダレの2大都市以外の地方への携帯電話の普及もこれからだろうしEC取引が商売ベースに乗るまでまだ時間がかかると反論される方もいるかもしれません。
しかしそれは無用の心配であると思います。
私は地方からヤンゴンに出てきた学生、労働者が日々、故郷の家族と携帯電話でコミュニケーションを取り、スマートフォンを利用した送金・決済サービス「ウエーブマネー」で家族に送金する姿を目の当たりにしています。
その光景から、日本で経験したクレジットカードやデビットカードの段階を飛び越え、すべてを携帯電話1つで済ませてしまう社会がそこまで来ていると感じざるを得ません。
【最後に】
私は、この大きな潜在力にあふれる国、ミャンマーに魅せられ
ここに住むひとり一人の皆様の笑顔のために、日々の生活が豊かになるお手伝いができればと心から願っております。
私は、ミャンマーの発展に「心臓をささげていく」覚悟であります。
これからもBLOGで色々報告してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
MASA

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