小売業とは 経営哲学(2)ウォルマート

小売業

今回は世界一の売上規模を誇る企業、ウォルマートの創業者サム・ウォルトンの残した経営哲学についてみていきたい。

自己紹介

大手小売業イオンに入社後、店舗営業、本社スタッフを経験。

その後、駐在員として香港、マレーシア、ベトナム、ミャンマーにトータルで12年滞在。

各国で商品部や新規合弁事業の管理担当を歴任。

現在は独立、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに居を構え、新規事業の準備中。

世界一の小売業 ウォルマート

ウォルマートは

アメリカ合衆国アーカンソー州に本部を置く世界最大のスーパーマーケットチェーンであり、売上額で(すべての業種を含めて)世界最大の企業である。

ウォルトン一族による同族経営企業(ファミリー・ビジネス)として知られており、2019年に発表された「グローバル・ファミリー企業500社ランキング」によれば、ウォルマートは世界の同族経営会社の中で世界一の規模であると評価されている。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88

また、2020年1月期の業績は、売上高(サムズ・クラブ事業の会費収入などを含む)が前期比1.9%増の5239億ドル(約57兆5500億円)、営業利益が6.3%減の205億ドルだった。

主力の米国ウォルマート事業の営業利益は横ばいだったが、国際事業が減益となり、全体の足を引っ張った。前期に計上していたブラジル子会社の株式売却に伴う損失がなくなったことから、純利益は約2.2倍の148億ドルと大きく伸びた。

2020/02/19 ㈱ダイアモンド・リテイルメディア ホームページより引用 

ウォルマート、20年1月期の営業利益は6.3%減、米国のEC売上高は37%増 _流通・小売業界 ニュースサイト【ダイヤモンド・チェーンストアオンライン】
米ウォルマートが発表した2020年1月期の業績は、売上高(サムズ・クラブ事業の会費収入などを含む)が前期比1.9%増の5239億ドル(約57兆5500億円)、 _ ウォルマート、20年1月期の営業利益は6.3%減、米国のEC売上高は37%増...

ウォルマートは一国の国家予算を上回る巨大な収益を誇る世界最大企業である。

創業者サム・ウォルトンの哲学

「サム・ウォルトンの10か条」にその哲学が凝縮されている。

以下その一つひとつを見ていきたい。

ウォルマートのホーム・ページより引用。

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(翻訳 by MASA)

Sam Walton believed running a successful business boils down to 10 simple rules and they helped Walmart become the global leader it is today. We continue to apply them to every part of our business.

→サム・ウォルトンは、ビジネスを成功させるには10のシンプルなルールがあると確信しており、ウォルマートが今日のグローバルなビジネスリーダーとなる秘密がそこにある。そのルールは同社ののあらゆるビジネス場面で実践されている。

Commit to your business.

Believe in it more than anybody else. If you love your work, you’ll be out there every day trying to do it the best you possibly can, and pretty soon everybody around will catch the passion from you – like a fever.

→1.仕事に誠心誠意打ち込め。 誰よりもそれを信じよ。仕事を愛しているなら、可能限りのベストを尽せ。その情熱は周りの人たちに伝っていく。

Share your profits with all your associates, and treat them as partners.

In turn, they will treat you as a partner, and together you will all perform beyond your wildest expectations.

(Sam Walton at Shareholder’s 1987)

→2.利益をすべての仲間と共有し、彼らをパートナーとして扱え。 そうすれば、仲間もあなたをパートナーとして扱い、一緒に期待を超えるパフォーマンスを実現することができる。 (1987年サムが株主総会にて)

Motivate your partners.

Money and ownership alone aren’t enough. Set high goals, encourage competition, and then keep score. Don’t become too predictable.

→3.仲間を動機付けしなくてはならない。給料と株式だけではダメだ。高い目標を設定し、競争を促し、評価を続けよ。マンネリ化を避けなければならない。

Communicate everything you possibly can to your partners.

The more they know, the more they’ll understand. The more they understand, the more they’ll care. Once they care, there’s no stopping them.

→4.可能な限りの情報をパートナーに伝えよ。情報が多いほど、理解が進む。理解すればするほど、業務を気にかけてくれる。そうなれば、その流れは止められない。

Appreciate everything your associates do for the business.

Nothing else can quite substitute for a few well-chosen, well-timed, sincere words of praise. They’re absolutely free – and worth a fortune.

→5.仲間がビジネスのためにしてくれたこと感謝せよ。 厳格でタイミングの良い、誠実な賛美に代わるご褒美はない。お金もかからず、計り知れない効果がある。

Celebrate your success.

Don’t take yourself so seriously. Loosen up, and everybody around you will loosen up. Have fun. Show enthusiasm – always. All of this is more important, and more fun, than you think, and it really fools competition.

(Sam Walton Presentation)

→6.成功を祝福せよ。 シリアスになりすぎてはいけない。緩めて、楽しんで、常に熱意を示す。失敗の中にもユーモアを見いだせ。(サムウォルトンプレゼンテーション)

Listen to everyone in your company.

And figure out ways to get them talking. To push responsibility down in your organization, and to force good ideas to bubble up within it, you must listen to what your associates are trying to tell you.

→7.従業員の声をよく聞け。 そして、彼らに話をさせる工夫をせよ。良いアイデアを下から上げさせるためには、従業員が話したがっていることに傾聴しなければならない。

Exceed your customers’ expectations.

Give them what they want — and a little more. Make good on all your mistakes, and don’t make excuses — apologize. Stand behind everything you do.

→8.顧客の期待を超えよ。そして顧客が望むのを与えよ。—そしてすべての過ちから学び、一歩引いて、言い訳せずに謝れ。

Control your expenses better than your competition.

This is where you can always find the competitive advantage. You can make a lot of different mistakes and still recover if you run an efficient operation. Or you can be brilliant and still go out of business if you’re too inefficient.

→9.競争相手よりも経費をコントロールせよ。 そうすれば、常に競争上の優位に立つことができる 効率的な運営ができている間は、間違いを犯しても立ち直ることができる。逆に非効率的な場合は、優秀であってもビジネスから退場を命じられる。

Swim upstream.

Go the other way. Ignore the conventional wisdom. If everybody else is doing it one way, there’s a good chance you can find your niche by going in exactly the opposite direction.

→10. 流れに逆行せよ。人と違う方向を目指せ。常識は無視せよ。他人が同じことをやっているなら、あなたが逆張りすることによって、あなただけのやり方を見つけるチャンスである。

You can read more about Sam’s business rules in his book, Sam Walton, Made in America: My Story.

→サムのビジネスルールの詳細については、彼の著書「Sam Walton、Made in America:MyStory」を参照せよ。

「仕事への情熱「情報共有の重視」「従業員の声を聴く」「徹底したコスト・コントロール」など今日のウォルマートの土台がすべて含まれている。

ウォルマートは永遠か?

近年、ウォルマートも、アマゾンなどのECに押され、その神話に陰りが見えていた。

しかし、ネットで食料品などを注文して店で受け取る「オンライン・グローサリー・ピックアップ(OGP)」などの「店舗資産をオムニチャンネルのツールとして活用する」サービスが大成功し、息を吹き返した。

ECでは馴染みにくい生鮮食品などでリアル店舗を持つという強みを最大限に活かし復活した。

また、リアル店舗において「果物やお肉などについて、リピーターのお客さまの好みを記録して、次回の配達に活かす」など、アマゾンにはできないきめ細かいサービスにも取り組んでいる。

店舗を「配送の拠点と考える」というこの革新は

ウォルマートの哲学である

  • 人と違う方向を目指せ。
  • 常識は無視せよ。 
  • 顧客の期待を超えよ。

などがあったからこそ、できた打ち手であると考えられる。

私は「サム・ウォルトンの10か条」の哲学に支えられたウォルマートは企業の形を変えながら、永遠の”Going concern”として生き残っていくと信じて疑わない。

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やや古い本だが、商売の原則は何も変わっていない。

「私が誰よりも一番店(自店も競争店も)を見ている」というサム・ウォルトン氏の小売業に対する情熱を感じ取っていただければと思う。

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■私のウォルマート商法 すべて小さく考えよ (講談社+α文庫)

サム・ウォルトン  (著), 渥美 俊一 (監修), 桜井 多恵子 (監修)

出版社 : 講談社 発売日 : 2002/11/20

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本日も最後までお読みいただきまして有難うございました。

MASA

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