小売業レポート ミャンマー編;ガモンプィン(GMP)

小売業

こんにちはMASAです。

今回は

ミャンマーのGMS ガモンプィン(以下GMP)について見ていきたい。

食品や雑貨の直営売場に、テナントやコンセショナリーショップを複合させた

昔の日本のGMSを彷彿させる多層階の店舗だ。

自己紹介

大手小売業イオンに入社後、店舗営業、本社スタッフを経験。

その後、駐在員として香港、マレーシア、ベトナム、ミャンマーにトータルで12年滞在。

各国で商品部や新規合弁事業の管理担当を歴任。

現在は独立、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに居を構え、新規事業の準備中。

ミャンマーのGMS ガモンプィン(GMP)

2020年時点で約5,458万人の人口を抱え、毎年6%以上の経済成長を果たすミャンマーでは外資小売・卸業の動きが活発だ。

ドイツの大手卸売業メトロ・グループのメトロ・ホールセール・ミャンマー、タイのCPグループの卸売チェーンであるマクロを運営するサイアム・マクロ、そして日本のイオングループもャンマーの財閥であるシュエタンとの合弁会社イオンモールミャンマーを設立し、2023年のオープンをめざしている。

GMPはヤンゴンに7店舗を構える“東南アジア流のGMS”だ。

専門家から”百貨店”または多層階のハイパーマーケット業態ではないかとのお叱りを受けるかもしれない。

しかし、私は以下の理由から、あえてGMS業態とさせていただいた。

※東南アジアのGMSは現時点では小売よりメーカーの力が強く、コンセショナリー(以下コンセ)形態でのショップの構成比が高い。

  • 食品スーパーは自前で運営している。 
  • 専門店ゾーンはGMP自身が運営しているショップも多い。 
  • 専門店の価格ラインもモデレートからミドルロアーで(高級ブランドがそろうミャンマープラザやジャンクションシティに比べると)中間所得層が購入できる。

主な店の特長(推定値を含む)

  • 2010年を皮切りに7店舗オープン 
  • 店舗面積約5,000~3,000㎡(推定)
  • 3~4層建築(1階 食品、2階以上 衣料・住居余暇関連のコンセ・テナント中心) 
  • 駐車場 約180から10台と様々 
  • SC面積 約10,000~5,000㎡(推定)
  • 敷地面積 約5,000~2,000㎡(推定) 
  • テナント 約50~5店舗(推定 閉店、別館エリアを除く)
  • 食品は標準的な品揃えで価格訴求は弱い 
  • アパレル・服飾雑貨はコンセとテナントを複合的に配置し魅力的 
  • 住居余暇関連もテナントで構成 
  • 家族連れが休日に楽しく買い回りできるようにアミューズメントや飲食店を豊富に配置している。

GMPの強み

明確なターゲット

ターゲットを中間所得のファミリー層(ややハレ型より)に設定。

買いやすい価格帯

専門店やコンセショップ中心の売場づくりであるが、価格がモデレートからミドル中心に抑えられており、中間所得層でも買い回りしやすい。

豊富な品揃え

品ぞろえ構成が店全体では計算されており、アパレル・服飾を中心に豊富な選択肢をお客さまに提供している。

家族が楽しめる専門店の構成

飲食やアミューズメントが充実しており、ファミリーでのお買い回りを楽しめる専門店の構成となっている。

マーケット変化に対して柔軟に対応する企業風土

創業者Mr.Nay Lynn Oo(ネイリンウ氏)はミャンマー小売業協会の副会長を務めた人物で、非常に柔軟に外資とのコミュニケーションを図り、新しい海外ブランドやサービスの導入に積極的である。

母体となった Ga Mone Pwint(GMP) company Limitedについて

  • 1993年に設立  
  • 多岐にわたる事業を抱えるグループ会社  
  • GMPを運営する小売事業
  • 建築資材や輸入自動車を扱う貿易事業  
  • バッグや靴、家電製品、婦人服やランジェリー&ファンデェーション扱うブランド事業  
  • コンドミニアムやショッピングセンターを中心に営む不動産・建設事業
  • ホテルを営むホスピタリティ事業
  • 病院を運営するヘルスケア事業

GMPの課題

日本の箱型GMSと同じ弱みを持つ。

  • 今後、小売業の発展段階で、近い将来、アパレルや家電、ホームファションの専門店業態との競争にさらされ、売上を大きく奪われる可能性がある。  
  • ショピングセンター(SC)時代の到来とともに、郊外の多くの駐車場を持つ大型SCとの競争にさらされ、現状の店舗面積、駐車台数では太刀打ちできなくなる可能性がある。※都心部の店が中心で、SC拡張余地はない。

対策としては

  • 都心の投資の重い店舗中心であるため、より投資コストの低い低層階のハイパーマーケット業態などの開発が必要になる。 
  • もしくはファションビル業態やディベロッパ専業への事業シフトが必要になると思われる。

【参考書籍】

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ミャンマー/日本企業の最後のフロンティア  

関 満博 (編集) 出版社:新評論 発売日 : 2020/5/11

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本日も最後までお読みいただきまして有難うございました。

MASA

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