東南アジア移住 基礎知識編 ~その2~ 安全・安心

東南アジア移住

ネットには、老後の自由な生活やノマドワークにあこがれる若者に、比較的治安も良く、生活費も低く抑えることのできるマレーシアやタイ、ベトナム、ヤンゴンなどの東南アジアへの移住を進めるサイトも多い。

7回に渡って、私の東南アジアでの10年に及ぶ駐在生活から、これから移住を検討されている方々へのアドバイスをしていきたい。

題して「東南アジア移住 基礎知識編」だ。

今回は

・東南アジアに移住したいが、病気やケガが心配?

・生活する上でどんなリスクがあるの?

・生活上のリスクを減らすためには?

などの疑問に答えていきたい。

自己紹介

小生は大手小売業イオンの駐在員として香港、マレーシア、ベトナム、ミャンマーにトータルで12年滞在。

各国で商品部や新規合弁事業の管理担当を歴任。

現在は独立、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに居を構え、新規事業の準備中。

第2回は「安全・安心」について

「医療」ではなく「安全・安心」というタイトルにしたのは

そもそも、海外での生活は当然、日本よりリスクが高い。

よく大手日本企業の現地駐在員が「比較的治安が良い」とコメントをしているが

  • 単身で生活している(のなら)リスク
  • タクシーや自家用車で移動している際のリスク
  • 法定伝染病などに罹患した場合のリスク

などのケースでは、日本とは違うコントロール必要になる。

また、前提条件として、東南アジアにおける「日々の生活のリスクをどうとらえるか」が重要だ。

日々の生活のリスクをどうとらえるか

老後に快適なシニアライフをエンジョイしたい人と

今後、現地に就職し、ビジネス上の夢をガンガンを実現したい人では

当然、安全・安心への考えは違ってくる。

前者では、現地の不動産・サービスなどのコーディネート会社に住宅・保険などを依頼していくことになるだろうし、後者では、自分で主体的に動き、現地の日本人コミュニティなどから情報をあつめ「コスト低減」と「リスクの最小化」を計らなくてはならない。

前者は数多くのサイトで情報が共有化されているので、今回は後者について重点的に書いていく。

私が海外で大手企業には所属せずに自分で事業を営んでいる方とお話をしていると、大きく2つの考え方がある。

(Aさん)やっぱり怖いので、日本の保険会社の海外駐在型の総合保険に入っておこう。

何があるかもわからないし、転ばぬ先の杖だから。

(Bさん)所有している2枚のゴールドカードについている海外保険(海外の事故・傷病に対する補償付帯カード)で90日~半年程度持ちこたえて、半年毎に一時帰国して、その効力が継続するようにしていこう。

病気や事故は気をつけていれば、大丈夫だから。

また、上記のABの折衷案、クレジットカードの付帯海外保険と保険会社の海外旅行保険を併用していく方も多かった。

そもそもクレジットカードの海外保険にはそのカードの種類によって条件が違うので、事前によく確認する必要がある。

※下記サイト(クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険の使い方やおすすめの選び方)はその点に関し、本当によくまとまっている。

内容を事前に確認しておけば、トラブルに巻き込まれることもなくなると思う。

海外旅行中の病気や事故に便利なクレジットカード付帯の保険の使い方と役立つカードを紹介【タビサポ】 |クレジットカードの三井住友カード
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、加入の手間が少なく別途費用もかからない点などがメリットです。補償内容や適用条件、選び方の注意点について解説します。| 海外旅行準備・持ち物ガイド【タビサポ】海外クレジットカードなら三井住友VISAカード

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東南アジアで生活にはどんなリスクがあるのか?

東南アジアに10年以上住んでいて、「安全・安心」に関わるさまざま事案に遭遇してきた。参考にご紹介したい。

単身で生活している(のなら)リスク

私の知人で、単身でそれぞれタイとミャンマーに駐在しておられ、不幸にも自宅でおひとりの時に、循環器系の持病からお亡くなりなり、2~3日後に発見される痛ましい事故があった。

タイやミャンマーと言えばアジアでは医療先進国で、健康診断はもとより、どの国と比較するにもよるだろうが、医療面では安心して暮らせる国のひとつである。

しかし、ひとりの時に突然襲ってきた発作や血管損傷はどうにもならない。

(対策)

現地の信頼できる病院でかかりつけの医師(評判の良い)を作り、定期的には診てもらうことをお薦めする。

※コミュニケーションは現地の医療通訳サービス会社を使うか、以下の翻訳アプリを使うと良い。

※Voice Tra(NICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)が提供する音声翻訳アプリ)は、本当に優れた、便利な音声翻訳アプリである。

小生もミャンマーで色々な場面でコミュニケーションに困ったら、使用している。

感覚的には80%以上の精度での音声翻訳を実現している。

ぜひとも活用してみてほしい。

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NICTが提供する音声翻訳アプリ「VoiceTra」のサポートページです。

また、万病のもとである体重はどんなことをしても標準数値まで戻すとともに、持病の薬も信頼できるドラックストアで、切らさないようにこまめに購入することが大切だ。

※ミャンマーやベトナムでは一度お医者さんでもらった薬は、処方箋がなくとも信頼できるドラックストアで継続的に購入できる。

また、現地の友達や同僚に頼み、朝、出勤時間になっても職場に来なかったら、必ずアパートやマンションに確認してもらうようにしておくと良い。

私も、月1回食事を御馳走することを条件に、休みの日も定期的に連絡してくれるミャンマー人(男性)の友達を持っていた。

[健康管理]海外生活でのポイント

東南アジアでの健康管理では

・体重コントロールの徹底と持病の薬のメンテナンス。

・単身の場合は、毎日連絡をくれる友人を持つ。

タクシーなど車で移動している際のリスク

ミャンマーに赴任して半年たったころ、深夜に乗車中、停止線で停車していると後方から猛スピードでランドクルーザーに追突された。

おかげで鞭打ち全治1か月程度(これで済んで本当によかった)。

しかし、海外のこと、これで話は終わらない。

相手は「無免許」「飲酒」「私設軍隊のメンバー」であった。

当然、警察に届けて処罰してもらおうと思ったが、付き添ってもらった病院から姿をくらましてしまった。

その時は、イオンの駐在員であり、すべて保険対応できたが、個人でタクシーに乗っていた場合ならどうなったことか。

やはり、自動車移動の際には最新の注意が必要だ。

常に初心に戻ってリスク管理を怠ってはいけない。

東南アジアでの車移動

・後方座席に座り(できれば運転手後方)、必ずシートベルトをする。

・周りの状況に注意を向け、寝てしまうことのないように。

法定伝染病に罹患した場合のリスク

私はミャンマーで2回も「腸チフス」に罹った。

屋台や衛生状態の悪い店では食事はしていない。

※日本人の経営するレストランではなく、地元のお店を利用してはいたが。

ご存じだろうか、「腸チフス」に罹るとミャンマーでは

点滴を5日間(1回2時間、病院によっては3日間のところあるが)打ちに行かなくてはならない。

また、そのあと経過観察も必要で大きな負担となる。

それ以来、現地の店に入るときは、必ず加熱調理のものを頼むとともに、裏に回って洗い場を確認するようにした。

[ミャンマーでの外食]海外生活のポイント

ミャンマーでレストランに入るときは

・屋台では絶対に食事はしない。

・ローカルレストランでは必ず衛生状態を目視してから食事をする。

※近年、タイ、マレーシア、ベトナムでは衛生に係る法律厳格化で、屋台もかなり衛生状態は良くなっている。

・食事のあとはミネラルウォーターを十分に取るようにする。

(かなりの部分、食中毒が軽減されると感じる)

以上、私が大きな事故に遭遇したケースから「安全・安心」に係るアドバイスをした。

色々な意見はあると思うが、

私個人としての結論をまとめると

[まとめ]東南アジアでの生活

・保険会社の海外旅行保険に加入(条件によるが20万円前後)

 ※半年以内であればクレジットカードの付帯の海外保険でも可。

 その上で信頼できるかかり付け医師を持つ。

・現地でのこまめなコミュニケーションが大事。

音声翻訳アプリは常に起動できるようにしておく。

・体重は標準体重まで必ず減らす。

・無理はせず、十分な睡眠をとる。

・常に連絡をくれる現地の友人を作る。

・必要な持病の薬は抗生物質を含め、地元の薬局で購入、常に切らさないようにする。

・タクシーなど車に乗る際は、必ず運転手の後ろの席に座り

どんなことがあってもシートベルトをする。

・屋台では食事しない。

・ミネラルウォーターなどで十分な水分を取る。

基本は「日本は世界一安全な国」であり、東南アジアでは「日本」のようにはいかないということ。

すなわち、東南アジアでは常にリスク管理の意識は必要である。

賛否両論はあるだろうが、たとえタイ、マレーシアでも同様だと私は思う。

次回は東南アジア移住 基礎知識編 ~その3~ 法整備。

今日も最後までお読みいただきまして有難うございました。

MASA

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