今回は
・東南アジアで働きたいけど、必要な英語力は?
・仕事でどんな英語力が必要になるの?
・どんな時に英語が必要になるの?
といった疑問にお答えしていく。
といった疑問にお答えしていく。
う
小生は大手小売業イオンの駐在員として香港、マレーシア、ベトナム、ミャンマーにトータルで12年間滞在。
各国で商品部や新規合弁事業の管理担当を歴任。
現在は独立し、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに居を構え、新規事業のスタートを準備しています。
東南アジアで必要な英語力は?
色々なところで書かれているが、
アメリカやイギリスなどネイティブスピーカーが住む国でなく、第2外国語として英語を話すベトナムやインドネシア、ミャンマーなど東南アジアで必要な英語力について、筆者も基礎的な文法や土台は中学・高校のレベルで十分と考える。
また、基本的な英会話のフレーズをシチュエーション別に暗記すれば、あとは場数を踏み、実践あるのみである。
それに加えて、グーグル翻訳やVoice Tra(NICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)が提供する音声翻訳アプリ)等の無料アプリを使えば、ほとんど困ることはないと思われる。
※Voice Tra(NICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)が提供する音声翻訳アプリ)は、本当に優れた、便利な音声翻訳アプリである。
小生もミャンマーで色々な場面でコミュニケーションに困ったら、使用している。
感覚的には80%以上の精度での音声翻訳を実現している。
ぜひとも活用してみてほしい。
仕事でどんな英語力が必要になるの?
しかし、小生の恥ずかしい過去の実体験から、ビジネス英語で必ず困り、にっちもさっちもいかなくなるケースがあった。
特に、現地で英語を浴び続け、半年から9ヵ月たち、仕事で使われる英語には慣れた後でも、課題として残る。
それは
- 英文契約書
- 英語でのemailのやり取り
- ネイティブスピーカーとの商談
の3つである。
私も、東南アジア赴任のタイミングでは、日本で半年程度の準備期間があり、当初のTOEIC640点から700点台ぐらいには英語力も向上していたと思われるが、上記の3つでは本当に苦労した。
特に、「英文契約書」と「英語でのemailのやり取り」については、香港やマレーシアなどネイティブに近い英語を話す国では、仕事の上だけではなく、様々な私生活の場面でも必要になるケースが多く、冷や汗ものだった。
そのような実体験から、東南アジアで仕事をする上で、どのように本物の英語力を身に付けたらよいのか、
「東南アジアで必要な英語力」と題して今回から4回に渡り、書いていきたい。
第1回は「英文契約書」である。

皆さんも中学でshallという助動詞を習われたと思う。
映画で有名になった“Shall we dance?(踊りませんか?)“ではないが
仲間内などで何かを決める段階で、相手に丁重に提案する場合に使う助動詞である。
“Shall we make a reservation?(予約しませんか?)”といったように使う。
また、文法的には「未来の出来事を表す」とも習われたのではなかろうか。
しかしである、10年前にマレーシアに赴任して知ったのだが
英文契約書では“shall”は必ず「~する義務がある」との意味でつかわれる。
それは“shall”の根底には「義務・当然」の意味があるからで、
“should”なら「~しなければならない」との用法はお馴染みだが、“shall”で、、、と面食らったものだ。
そのほか
・herein(本契約において)、hereto(本契約に対して)、hereof(本契約の)
※これは感覚的には馴染みやすい。
・provided,however, that ~(前記は~以下が満たされることを条件とする、~以下を例外とする)
・set forth(規定する)
などなど
どれも、普段は馴染みがない表現ばかりである。
契約書は企業が離婚するときに必要になる!!

10年前、分厚い英文の契約書を上司に渡され
「明日までに訳すように」と言われ、辞書とにらめっこしても全く歯が立たなかったことが思い出される。
何とかグーグル翻訳を駆使して、日本語にはしてみたものの、意味がつかみきれない状態だった。
その時、その英文契約書を見ながら、「これは大変なことになった」と顔色を失う私に上司は
「日本では、これまでの信頼関係をベースに正式な契約書が結ばれないことも多い。だが、欧米やそのコロニーであった東南アジアでは、必ず英文契約書が締結される。口頭で通用する日本と比べ、英米では、契約書無しには何も進まない。性善説は辞書にはなく、前もって契約書でお互いの義務と権利の詳細を定め、関係がこじれた際の訴訟に備えようという考え方が一般的」と指導してくれた。
さらに
「契約書はハネムーン帰りの新婚提携企業には必要がないが、愛が覚めて企業同士に離婚の危機が訪れたとき、必ず必要になる」のだと。
東南アジアを含む海外では企業が事業提携する際やサービス・商品を購入する際は、必ず詳細な契約書をあらかじめ作成し、あらゆるケースに対応できるようにする。
また、賃貸の契約、買い物、サービスなど公私を問わず、あらゆる場面で契約書が必要となる。
何も英文契約書のプロになる必要はないが東南アジアで仕事をする際は、基本的な参考書を1冊購入し、3回は繰り返し学習することをお勧めする。
契約はそのほとんどが「限られた単語」を使い、「限られたパターン」で書かれている。
その基本的パーツの「単語」と「テンプレート」に慣れてしまえば、読解にかかる時間も短縮される。
その努力は必ず報われ、未然に大きなトラブルに巻き込まれるリスクを回避することにもなる。
■はじめての英文契約書の読み方 (アルク はたらく×英語シリーズ) (日本語) 単行本 – 2016/1/20
寺村 淳 (著)
繰り返しなるが、私も海外で契約書に何度も助けられた。
慣れないうちは大変だろうが、この1冊で必要かつ充分なので、読破してほしい。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
MASA


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